近海郵船は、モーダルシフトの推進に貢献しています。モーダルシフトとは、これまでメインとなっていた自動車輸送から、より低公害で、地球環境への負荷が低いものへ転換していこうという取り組みです。エネルギー効率が高く、大量輸送を可能とする海上輸送が、その受け皿として注目されています。
地球温暖化で懸念される災害
人々が石油・石炭・天然ガスなどの燃料を消費する際、二酸化炭素が空気中に排出されます。二酸化炭素などの温室効果ガスがこのまま増え続けることにより、地球の平均気温が上昇することが予測されています。これに伴い、海水位の上昇や自然災害(台風)の増加・拡大、生態系の変化、害虫の増加、農作物への甚大な被害などが懸念されています。
温室効果ガスを減らすには
この温室効果ガスを減らすには、燃料の消費を抑えることが重要です。運輸部門における二酸化炭素排出量は日本国内全体の約20%ですが、その内の90%を自動車が占めています。一方、船舶による海上輸送の大きなメリットは、二酸化炭素排出量抑制のために「長距離幹線輸送の一括大量輸送」が可能となる事です。
モーダルシフト推進のために
長距離幹線輸送を自動車から船舶にシフトし、温室効果ガス排出を抑制する。このモーダルシフトを推進するためには、関係業界の積極的な取り組みが不可欠であるとともに、お客様のご理解ご協力が必要となります。海に囲まれた島国の特徴を活かし、未来へ持続可能な社会形成の力となる。今後の海上輸送にご期待、お力添えくださいますようお願いいたします。